● 絵本を作ろうと思ったきっかけを教えてください。

 

娘が生まれて母になり、絵本と「再会」したことがきっかけです。

一緒にたくさんの絵本に触れるなかで、絵本のもつ魅力にあらためて気付かされました。

もともと絵を描くこと、文章を書くことが好きだったので、だんだん自分でも作ってみたくなりました。

母のつくった絵本を娘に贈るというのも素敵だなと思いました。

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● 今までの絵との関わりを教えてください。

     WCCに入校する前に絵画を学んだ経験やイラストのお仕事されていた経験がありましたか？

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絵を本格的に学んだ経験はありませんが、絵を描くのが大好きな子どもで、中学生くらいまでは漫画家に憧れていました。
新聞に折り込まれるチラシの、裏が白いものを同じく絵が好きだった妹と奪い合って、ずーっと絵を描きまくっていました。

小学生の頃は、頼まれてもいないのに国語の教科書に載っていた物語を漫画にして先生に提出したり、

友人からノートとテーマを預かり漫画の連載を頼まれたりもしていました。　

でも、大人になるにつれてどんどん絵を描かなくなり、毎日の忙しさのなかで絵を描く楽しさを

すっかり忘れつつあったのですが……娘とお絵描きをして遊ぶようになり、子どもの頃の気持ちを思い出して、また昔のように思いきり絵を描きたい！！と強く思うようになりました。

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● キャラクター、ストーリーはどのように生まれましたか？

 

かこさとしさんの絵本「マトリョーシカちゃん」と出会い、マトリョーシカの可愛さにハマったことが、

ふとっちょマトちゃんというキャラクター誕生のきっかけです。

じつはロシアにはまだ行ったことがないのですが、すっかりマトリョーシカやロシア雑貨のとりこに。
その可愛さを表現したくてたどりついたのが、食べすぎてふとっちょになったマトちゃん、というキャラクター設定でした。

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ストーリーは、「自分は何だか変なんじゃないか」「みんなと同じようにできない」というモヤモヤを抱えて、

コンプレックスでいっぱいだった自分を振り返って生まれました。
黄色いふとっちょマトちゃんのモデルは私自身なんです。（勢いで動きがちなところなど……笑）

ふとっちょマトちゃんは、あるきっかけで自分の属するコミュニティから一歩外へ出て、

そこで新しい世界やメンターのような存在と出会い、みんな違ってみんな素敵なんだということに気づきます。

私も、大人になって色々な人と出会い、広い世界を知っていくことで、コンプレックスから開放されていきました。

モヤモヤしていたら、今いるところからちょっと飛び出して新しい世界に触れてみると、答えが見つかることもあるのではないでしょうか。そういった想いを込めてこの絵本をつくりました。

　　

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● 制作中のエピソードを教えてください。

 

仕事と育児、家のこと、さらにコロナ禍……入稿前はパンクしてしまい本当につらかったです。笑　

学校での学びや絵本制作自体はとても楽しかったのですが、思うように制作が進められず大泣きしたことも。

家族や学校の先生方、仲間にたくさん支えられ、なんとか絵本が出来上がったときは、本当に嬉しくて、
味わったことのないような達成感でいっぱいでした。

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● 作品に込めた想い、伝えたいメッセージを教えてください。

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世界はとにかく広い！きっとどこかにあなたにとっての素敵な出会いが待っているよ。
みんな違うのがあたりまえ。だからこそ、おもしろい。

時には自分のいる場所から飛び出し、心のままに動いてみると、見える景色がかわるかも。

自分の「好き」という気持ちや、自分に素直でいることを大事に。
そして自分以外の人の「好き」や、異なる価値観も大事にしよう。バラバラってわくわく。

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これまでの自分自身の経験などを踏まえて、娘に伝えていきたいメッセージを込めました。
娘だけではなく、たくさんの人にも届けられたらいいな。

 

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● 今後はどんな活動をしていきたいですか？

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まずは、アナログ・デジタル両方で絵の勉強をしっかりしていきたいです。

描いてみたい絵本の構想がいくつかあるので、いつか形にできたらいいなと思っています。

また、絵本に限らず、これからもマトリョーシカにかかわる活動を色々していきたいです♪　　

ふとっちょマトちゃんというキャラクターにとても愛着があるので、長く付き合いたいと思っています。

コラボのご相談などお待ちしています！笑

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● 最後に好きな絵本を教えてください。

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子どもの頃の思い出のつまった「ノンタンおやすみなさい」です。
五味太郎さんや佐々木マキさん生み出す絵本はとても素敵だなと思います。