き さ
木佐しょうこ
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作品名『ルイスのぼうけん』
あらすじ
街がにぎわうクリスマス・イブの夜、
ルイスはお家を抜け出して、
ウィンター・ワンダーランドへ。
りんごあめを買ってゴキゲンなルイスだったが、
涙を流している友だちのタイガを見かける。
タイガに話かけようとしたとき、
りんごあめをリスに奪われ、
追いかけた先で出会ったのは、不思議な箱とトリ……。
その箱には不思議な力があって、
なんと24日以内であれば好きな日に戻れるという。
ルイスは、大切な友だちのタイガの涙が
気になり、箱の力を使うことに。
大切な未来と、友だちの心を守りたい、
ルイスのクリスマス・イブの冒険物語。
夢だった絵本作りをしたいと、
ウーマンクリエータズカレッジに入学しました!
自身の経験から、子どもたちがこころを大切にできるような、
そっと背中を押せるような絵本作りをしたいと思っています。
このお部屋では、ルイスのぼうけんの世界を
楽しんでいただけたらうれしいです♪
プロフィール
東京都出身
早稲田大学教育学部卒業
◆資格
中・高英語教員免許
特別支援学校教諭免許
インタビュー
●キャラクター、ストーリーはどのように生まれましたか?
社会人になってから、
クリスマスのロンドンへ2週間の留学に行きました。
学生時代は勉強やアルバイトでなかなか行くことができなかったので、
憧れの初ロンドンに着いたときは感無量でした。
「スタッフォード・ハウス」という語学学校で、午前中が授業で午後が自由時間の
コースにすることで、語学の勉強をしながらロンドンの街を巡ることができました。
パディントン駅、ハリー・ポッターのキングス・クロス駅、プーさんのロンドン動物園、シャーロックホームズ博物館、チャールズ・ディケンズ博物館、マチルダのミュージカル……
憧れのお話たちの聖地を訪れながら、ファンタジーの種を探しました。
この話の主軸になった、ハコの設定は、この留学中に思いつきました。
ロンドンに「フォートナム&メイソン」という紅茶のお店の建物があるのですが、
ちょうどクリスマスシーズンだったこともあり、その建物が「アドベント・カレンダー」になっていたんです。
そこで、アドベント・カレンダーをモチーフにした、タイム・リープのお話があったらおもしろいなとお話しを広げました。
キャラクターについては、
タイガとオリバーは、ロンドン動物園にいたトラとトリ、
メーロンはセント・ジェームズ・パークにいたリス、
ルイスはわたしの家族の猫のキサがモデルです♪
●とくにこだわったところを教えてください。
キャラクターの表情です!
感情をこめて描きました。
例えば、タイガがルイスに自分の感情を見つけてもらったときの表情です。
目に見えず、抱えていた感情をだれかに見つけてもらったときどんな表情をするかな?という
ことを考えて、
タイガの繊細な性格と背景を設定して頭のなかに浮かんだ表情を描きました。
タイガにとって、いままで経験したかなしさよりもあの瞬間は、
とても穏やかで「見つけてくれて、ありがとう」という優しい気持ちで溢れた涙を流しています。
メーロンは作中で一度も言葉を話さないのですが、
それがメーロンの過去に大きく関係しています。
悲しい過去を抱えていることもあり、作中のだれよりも「悲しみ」への
共感度の高いキャラクターで、
本編のなかでは主人公のルイスのほうに視線を向けていることが多いです。
言葉は、もちろん人を癒すこともできることができるけれど、
きっとそれだけじゃなくて、言葉がなくても、ただ、そばにいるということが、
勇気づけてくれることもありますよね。
それを象徴しているのがメーロンです。
●作品に込めた想い、伝えたいメッセージを教えてください。
生まれてくる場所は選べないけれど、
その人の近くにいるだれかが、
やさしい気持ちをあげることで、
明日を歩く勇気になると思います。
わたしもこれまでたくさんの人に「やさしい気持ち」をもらって、
それが明日に立ち向かう勇気にかわり、
未来に希望を持って、
生きることができました。
ルイスやタイガのように、
心に「やさしさの星」と「ゆうきの星」を灯して、
「きぼうの星」を抱いて明日を生きる子どもたちの未来を願います。
●今後はどんな活動をして行きたいですか?
「ルイスのぼうけん」のスピンオフで、
メーロンを主人公にした、オリバーとメーロンの出会いの話を書きたいと思っています。
メーロンはなぜ言葉を話さないのか、
どうしてオリバーと旅をすることになったのか、形にしたいですね。
表現することが楽しいので、
キャラクター制作やお話作りを続けたいと思います。
表現の幅を広げるために、
WEBデザインや児童文学作品の翻訳の勉強をしています。
みなさんに楽しんでいただける世界を
わたしも楽しみながら作っていきたいです♪
●謝辞
学校の先生方をはじめとして、
支えてくださった方たちに心から感謝いたします。
ありがとうございます!